ないからはじめる
札幌市立大学
デザイン学部 デザイン研究科
第十回 卒業修了研究展
私たちには、入学当初何もありませんでした。素晴らしい才能や、特技、技術。自分が何をできるのかわからないままで大学に進学して、どうしたらいいのかなと思いながら4年間過ごしてきました。
これでいいのかな、を繰り返してるうちに、なんだか少し立派になったような気がします。大学には目立つ人目立たない人、騒がしい人静かな人、真面目な人そうじゃない人、いろいろな人がいます。でも4年間で何もはじめなかった人は一人もいません。
私たちは天才ではありませんでした。はじめから才能があったならしなくてよかった回り道も、たくさんしてきたと思います。その結果できたのがこの卒業修了研究展です。はじめに何もなかった私たちが、何をはじめて、どう変化したのか、この展示を見ていただけるとわかると思います。
卒業・修了研究展実行委員長
コンテンツデザインコース4年
徳永萌
2019.2.23[土]-28[木]
10:00 - 19:00 (最終日は16:00まで)
札幌駅前通地下歩行空間
(チ・カ・ホ)
さっぽろ駅側イベントスペース
入場無料
2019.3.3[日]-15[金]
10:00 - 17:00 (最終日は13:00まで)
※3月12日は入試試験実施のため
展示公開をお休みします。
予めご了承ください。
札幌市立大学
芸術の森キャンパス
地下鉄真駒内駅から
2番バスのりば発のバスに乗車
札幌市立大学前にて下車、徒歩3分
入場無料
遺構保存ではなく、遺構を作ることからはじめる。
「カメラ愛」からはじめる。
「明るい人は笑顔の写真を好む」「社交的な人は上からのアングルの写真を好む」など、人の性格とその人の好みの写真には何らかの関係があるのではないか?という疑問から研究を進めました。この研究ではありきたりな写真になりがちな「記念写真」に焦点をあて、「人の性格」と「記念写真」の4つの関係を導き出しています。また、導き出した関係をもとに記念撮影のためのガイドブックを作成し、それぞれの性格にぴったりの記念写真の撮影方法を提案しています。論文には、100名以上のアンケート結果から「〇〇な性格の人はこういう写真が好き!」という関係を数多く載せています。写真やカメラが好きな人にはとても楽しい内容だと思うので、是非ご覧ください!
製品デザインコース    山岡美紗希
日本人は日本語の識字率が99パーセントであり、ほとんどの日本人が日本語を知っています。
日本語は「ひらがな」「カタカナ」「漢字」と多様であり、
それらを使う「文字」「言葉」「文章」などの表現形態も様々です。「日本語」本来の持ち味を生かしたり、それを何かと組み合わせたりすることで、新規的な日本語作品を創造しました。
作品の形態も一つにとらわれず、平面作品、文章作品、立体作品、映像作品など多様なものにし、日本語の特徴、またそれに伴うアイデアを最大限生かせるようなものとしました。鑑賞者や体験者の「フラット性」を第一に考え、日本語を題材にした作品作りを始めました。より多くの日本人の方に楽しんでいただけたら幸いです。
コンテンツデザインコース    荒俣蓮
「あ」からはじめる。
でしゃばりからはじめる。
ひっそり盛り上がっている札幌の小劇場演劇をもっと色んな方に知ってもらうべく、紙媒体における宣伝広報物を企画、そしてデザインしました。私自身も、サークルなどを通して札幌の小劇場演劇に参加していたので「身内中心の公演になりがち」という大きな課題に挑むべく、いろんな方に協力をお願いしながら制作を進めました。初心者向けの観劇のマナーや劇場周辺のマップを紹介したガイドブック/一枚一枚折って配ることで想いをより込められるお手紙形式のフライヤーなど、今までにありそうでなかったプロセスを提案しています。
メディアデザインコース    村上菜緒
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牢乎林 硬石山の価値の変遷
良質な硬石と、これにより形成された採石山そのものを建築構造面・意匠面に活かした現代美術館の提案を行う。硬石山が都市の発展に深く関わってきた歴史とその価値を、後世に引き継いでいくことを試みる。本計画では時間を軸に建設を行うことで、山を徐々に整備していく。また、人々の活動も時間と共に変化させ、硬石への興味や関心を徐々に集める。この時間のランドスケープにより人々と山の関係性を築き上げながら、採石跡地の可能性を十分に引き出す提案を行うことで、全国各地に点在する採石跡地の景観向上や活用方法の幅を広げることを狙う。
空間デザインコース    御家瀬光